2012年 05月 15日
KTM EXC 525 ウォーターポンプシール交換
旧EXCエンジンの定番修理メニューのウォーターポンプシールを交換します。

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まずシートとタンクを外しウォーターポンプのカバーを外します。
外すとインペラとサークリップが見えるのでクリップを広げ外し、インペラとインペラ固定のピンを抜き取ります。

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インペラを外すとアルミのガスケットサポートが見えるので、サポートに空いているボルト穴にM3のボルトを取り付け
スライディングハンマー等で引き抜きます。
引き抜き方向には固定しているものは無いので力を入れれば出てきます。
シールのリップはシャフトで削られ、山が無くなっていました、こうなると軸からLLCが出てきます。

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サポートを取るとカムシャフトのベアリングが見えます、シャフトのシール当たり面をチェックして
荒れているなら耐水ペーパー等でならしておきます。

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シールの当たり面を見たところ、リップが当たっていたところが削れて溝になっています。
こうなっているとシールを新品にしてもすぐに漏れてしまいますがちょっと工夫してこのカムシャフトをまだ使えるようにします。

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新品のサポートにシールを圧入するのですが、今まで当たっていたところを避けるように1mmほど深く圧入します。
サポートに写真の逆側からもシールを圧入するのですが、そこも少し奥めに圧入しシャフトの傷ついていないところにリップが当たるように調整します。
2つのシール同士がサポート内で当たってしまうとシールが寿命になった場合にポンプの水抜き穴からLLCが出て来れないので
奥めにいれますが触れないようにうまく調整します。

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シールを圧入したらリップにグリスを塗り、サポート外側にOリングを取り付けカムシャフトに通します。
Oリングは写真のように真ん中の溝には付けず両端に取り付けます。

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シャフトの角でリップを傷つけないようにビニールなどでカムシャフト先端を包んで組み付けます。
その際サポートについている丸いマークの箇所に水抜き穴が空いているので、それを下にして組み付けます。
十分奥まで押し込んだらインペラとピンを取り付け、サークリップで抜けないように固定します。
新品のガスケットとポンプカバーを取り付け水を入れ、ヘッドのブリードバルブからエアを抜けば交換終了です。

EXCのウォーターポンプのシールは構造上どうしても早くに駄目になってしまうようです。
原因は色々あると思われますが、シールがガスケットサポートを介して取り付くので精度が悪かったり、
冷却水路の圧が1.4barあるためシールにかかる圧が高く消耗しやすい。
エンジン体積、冷却水量が少ないため高温になりやすく圧が上がりやすいなど条件が厳しいので交換サイクルは非常に早いです。
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by g2jing37 | 2012-05-15 23:33 | 修理してみた | Comments(2)
Commented by ヒロシです at 2012-05-16 06:26 x
勉強になります。
ちなみにオーバーホールのサイクルはおおよそ何キロ位なのでしょうか?
Commented by g2jing37 at 2012-05-17 21:27
私のEXCは納車時に一度修理してもらったんですがこのタイミングで再度やってるので、公道使用なら10000kmに1度、3回目でカムシャフト交換(&ヘッドOH)のようなサイクルになるんじゃないですかね。


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