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2011年 12月 18日
ボルボ V70XC ATの修理-7
長らくかかったV70XCのAT修理ですが、結局のところリビルドに載せ変えました。
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リビルドユニットを載せ変えているところです。
ケースは新品のようですが、一部センサーは中古品のようでした。
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このATはリニアソレノイドを使って変速油圧の微細な制御を行っているので
設計仕様通りに動かすにはベンチテストに掛け、油圧応答などを規定値にセットしないといけないため
個人での単体部品(バルブボディのみなど)の修理は不可能です。

載せ替えをもってやっとこさXC70の修理は完了しました。
最後にこの車の故障しやすいポイントをまとめておきます。

壊れやすいポイント
・ATのリニアソレノイドの劣化が起きやすく応答性が悪くなると変速時にショックが出る。
 油圧センサーは積んでいないため、ATCUはソレノイドの劣化を検知することはできません。
 なので狂ってきたら正直どうしようもありません。
 シフトをPNギアからDやRに変える際にショックやタイムラグが1秒以上出ていたらほぼアウトです。
 リビルドのATは冷機時だろうが暖機後だろうがATF温度センサーから油温を見て
 0.5秒ぐらいでショック無くクリープし始めます。

・ターボ搭載車はエンジンルーム内温度が高いためシリンダーヘッドより高い位置にある樹脂部品が劣化しやすい。
 どのメーカーのターボ車にもあることだと思われますが、この車も例外なく起きます。
 イグニコイルやアッパートルクロッドはよくやられる部品です、ブレーキストロークセンサーも
 ターボ上にあるので大体やられるそうです。
 ハーネスの外装もコストダウンのため安い作りになっているので熱を防ぎきれず、中の裸線に害が出ます。
 中古車サイトでヘッド付近のハーネス外装がやられている写真をよく見ますが、その状況になると
 先は永くないと思われます。

・シリンダ、ヘッドカバー、トランスファー(アングルギア)、リアデフがオイル漏れしやすい。
 これらの部品のオイルシールを液体ガスケットで行っているため揮発してオイルが漏れます。
 このガスケットはあまり性能がよくないので10万km走っていたら必ず漏れると思われます。

・プロペラシャフトのフロントジョイントがエキパイに近いためブーツ破れや劣化がおきやすい。
 最近はジョイント単品でも部品が出始めたようなので破れたら交換がいいと思います。
 破れるころにはジョイントも焼けてフリクション大になっています。

・全体的に設計が煮詰められていないため、故障したり整備性が悪いところがある。
 日本車、ドイツ車と比べると設計が悪いです、不慮の故障はよくあると思うので覚悟して乗られるといいと思います。
 設計元のスウェーデンは涼しく、交通もまばらなので熱や高負荷に対してあまりよく作られていません。
 国際的に売ってるのにそんなことあるかと思われるかもしれませんが、製品は設計している地域の人の
 感性に左右されるものなので日本が暑く、渋滞することは想像できていません。
 想定外の地域で乗っていると思ってもいいかもしれません。

良い所
・ドアが丈夫で閉まり音がいい、ドスッと閉まります。
・車両挙動が穏やかで疲れにくい味付けになっている。
・でかいので中は広い。
・外見、内装共にデザインが派手すぎず、形もまとまっていてバランスがいい。
 メーターバイザーの形が両端でダッシュパネルと合流したり形状に無駄な線が無いのがいい。
・ディーラーがきちんとしている、特にYANASE系列のお店は対応、技術共に高いレベルだと思います。
 工賃は安くないですが、きちんとメーカーから情報をもらえるので作業の質は最高です。
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by g2jing37 | 2011-12-18 02:54 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 12月 18日
ボルボ V70XC エアコンの修理
買ってきたボルボは左右独立のクライメートコントロールがついているのですが
左のダクトからエアコンの冷風が出なくなっていました。

エアコンフラップがあやしいのでHVACの左側を見るためグローブボックスを外してみたところ
エバポ側出口のエアフラップのアームが折れていました。

フラップアーム付近は狭く、折れたアームを接着しようとしても補強を入れる隙も無いので
日ごろお世話になっている工場の方にステンレス削りだしで補強アームを作ってもらいました。

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白い箱がエアコンフィルタのBOXで、その右にあるのが冷風フラップのリンクです。
針金が曲げて付けてあるものがステンレスのアームで、針金はアームが抜けるのを防止するため設けました。

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白いコネクタが生えているものがエアコンフラップアクチュエーターです、刺さってる箇所はヒーターフラップ
なのですが、リンクアームを介してクーラーフラップも動かしています。
エアコン指示温度に応じて開度を取っているのですが、クーラー側が折れると当然冷風が調整できず、
しかも折れるとクーラー側はフラップの構造上塞がるようになるのでダクトから温かい風しか出なくなります。

この故障Webで調べるとP2プラットフォームのV70全体で起きていることのようです。
フラップアクチュエーターがフラップ稼動位置限度に来ているのに動かそうとしてしまうのか
樹脂のアームを折ってしまうようです。
対策が入っているかわかりませんがエアコンコントローラーのROMが新しくなっているそうなので
ECM、ATコントローラーのリプロの際にセットで全て行ってもらいました。
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by g2jing37 | 2011-12-18 01:38 | ボルボV70XC | Comments(0)