2011年 05月 04日
ボルボ V70XC ATの修理-3
ATの修理、今度はバルブボディを分解清掃します。

e0087256_2251463.jpg

バルブボディ、AT前側から。
まずソレノイドバルブを取り外します、バルブはコネクタに色が付いているのでどこにつけるかわかるようになっています。
ソレノイドバルブを全部外したらバルブボディ同士を締結しているボルトを緩め、ボディを分割します。
このATのバルブボディは4枚のアルミ鋳造の部品で構成されています。

e0087256_227830.jpg

AT後ろ側からの写真です。

e0087256_2361213.jpg

ソレノイドが付いていたボディの裏側です、分割されるボディのあいだには厚いガスケットが挟まっています。
ボディを分割する際にガスケットごと持ち上げ、ボディから小さい部品が落ちないように外します。
ボディの油路の途中にチェックボールやフィルターなどがあり、ガスケットで支えずに写真の面を下にして
外すと部品が落ちてしまい、どこにあったのかわからなくなるので注意が必要です。
ATのサービスマニュアルがあればそんな必要はありませんが、このATは内部部品は一切買えませんので
部品の取り付け位置がわからなくなったらアウトです。
ちなみにこのボディには上の真ん中あたりに黒い樹脂のチェックボールと下の真ん中より右めにフィルターがあります。

このボディにスプールバルブが4つ付いていたのですが写真を撮り忘れてしまいました。
外したボディ内で完結していたので外して即清掃、即組み付けで間違いが無いように作業しました。

e0087256_251081.jpg

上の写真のボディの裏側のボディです、見えているこれと裏にあと2枚ボディがくっついています。
このボディには3つのチェックバルブと2つフィルターと右側に見えるスプールバルブが7セット
(1つはどうにも抜けなかったのでボディに刺しっぱなし)付いていました。
写真のようにスプールバルブはどの穴にどの順番で入っていたかわかるように順番に並べて作業しました。
パレットの底にプチプチを敷いて部品が転がらないようにしています。

e0087256_255457.jpg

チェックバルブとフィルターの位置がわかるようメモを取っています、字が汚い。
一番右のスプールバルブは鋼板のストッパーを入れる位置で挿入深さを調節できる構造になっているので
どの高さだったかメモをしています、高さ違いで油圧立ち上がり時期をチューニングできるようになっているのでしょうか。

e0087256_2593918.jpg

上の写真のボディの裏側に小さめのボディが付いているので外します。
下の黒いのがガスケットです、裏表に黒いシートと真ん中に1mmほどの鋼板で構成されています。
所々小さい穴が開いていて、油路のオリフィス構造はこの鋼板に彫ってあるようです。
このボディにはチェックバルブが3つ(小2つ大1つ)とスプールバルブが1つありました。

e0087256_353478.jpg

小さいボディを外したところです、右の3つのボルトを外せば4つのボディがすべてバラバラになります。
一気に分解せず、一つ一つ覚えているうちに分解清掃していきます。

e0087256_312755.jpg

上についていたボディを取ったところです、先にスプールバルブを並べていた写真のボディを裏側から見ている状態です。
こちら側にはチェックバルブが7つ付いています。

e0087256_3185736.jpg

挟まっていたガスケットです。

e0087256_3174422.jpg

外したボディ側です、上下にあるスプールバルブ固定の板を外してバルブを並べました。
こいつには8セットのスプールバルブが付いていました。

これで全てのボディと子部品を分解しました、組み付けは元の位置に戻してやるだけです。
一言で書きましたが結構難しい作業です、完全に何がどこにあるか記録していないとアウトです。

分解清掃しての考察ですが、変速ショックの原因はバルブボディにあるかもしれません。
油路に粉状の汚れが大分溜まっていてスプールバルブの動きが渋くなっている箇所が幾つかありました。
スプールバルブが予定しているタイミングより遅く作動するとギアの切り替えタイミングがずれ、ショックが出ているのかもしれません。

油路の状態を直に見て思ったのですが、ATFはマメに交換するのが長持ちさせるコツかもしれません。
オイルポンプ前にストレーナーは付いているので大きい汚れは濾されますが、もっと小さい粉状の汚れは取り除くことができません。
汚れは油の流れの遅いバルブボディの細い隙間に溜まる傾向があるようです。
この汚れが溜まってスプールバルブが動けなくなるとギアが入らないという故障につながるのでしょうね。
なのでATF内の細かい汚れがあまり濃くならないうちに交換して、油路に汚れを溜めないようにすると長持ちすると思われます。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-04 03:47 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 03日
ボルボ V70XC ATの修理-2
ついに大物、ATの中を攻略します。

e0087256_352762.jpg

外したAT、トルクコンバーターは引き抜くだけで外れます、鉄でできている部品だらけなので相当の重さです。

e0087256_3535018.jpg

トルクコンバーターです、こいつには今回は何もしません。

e0087256_3554193.jpg

まずミッション前面のオイルパンを外し、バルブボディから外します。
ソレノイドバルブやAT油温センサーにハーネスが行っているのでコネクタを外します。
バルブボディ外周めに配置してあるボルトでケースと締結されているので、外してボディを取り外します。

e0087256_3593196.jpg

外したハーネスです、行き先はATコントロールユニットです。

e0087256_414179.jpg

バルブボディを外すとミッション前側は何もなくなります。

e0087256_43435.jpg

バルブボディです、こちらはミッション外側からの写真。
ソレノイドバルブやスプールバルブアクチュエーターが見えます。

e0087256_46014.jpg

こちらがミッションとの取り付け面です。
ミッション行きの油路がいくつも見えます、ATはここに油圧をかけることで湿式クラッチの締結ピストンを動かし
遊星ギアの回るギアを切り替え変速します。
バルブボディの分解は後にして、まずはシャフトとクラッチASSYを外します。

e0087256_4111363.jpg

シャフトを抜くにはケースを全て割らなくてはいけません、まずはエンジン側ケースを取りました。
右側の軸の黒い鋳造の部品(おそらくオイルポンプASSY)のボルトを外し、手前に引き抜くと
裏のクラッチ&遊星ギアのASSYごと抜けます。

e0087256_4144636.jpg

外したエンジン側ケース。

e0087256_4161863.jpg

外したオイルポンプ&第1ギアASSY、この車はトルクコンバーターに直接駆動用のスプラインが切ってあるので
内側のクラッチASSYがスリップロックアップ用かもしれません。

e0087256_4212273.jpg

オイルポンプ&第1ギアASSYを外した後の写真です。
順番がわからなくならないように少しずつ写真を撮りながら進めています。

e0087256_4233172.jpg

ポンプ裏側にプラスチックのストレーナーが付いていました。

e0087256_4253765.jpg

第1ギアASSYの内側のクラッチを外します、サークリップを取るとドライブ、ドリブンプレートが取れます。
意外なことにATの分解には特殊工具はほとんど要りません。

e0087256_428112.jpg

クラッチの磨耗具合をチェックします、このプレートはフェーシングの剥がれが若干ありました。
しかし他のクラッチにはほとんど磨耗が見られません、この車の整備記録は途切れ途切れしかなく、
長い間抜けている場所もあったのでATの修理をしたのかもしれません、部品が磨耗していなく
15万km走ったクラッチとクラッチハブには見えません。

e0087256_4321339.jpg

クラッチハブです、プレートあたり面にあまり打刻ができていません。

e0087256_434090.jpg

第1ギアASSYのクラッチを全て外しました。

e0087256_4353626.jpg

次にミッション外側のケースを割って第2、第3ギアASSYを外します。
便宜上左側を第2、右を第3と名づけています。

e0087256_438977.jpg

外した外側ケース、ケース側に第3ギアASSYのクラッチが配置されています。

e0087256_441068.jpg

第2ギアASSYは上の写真手前に引っ張ると抜けます、このギアにインプットシャフトが直結されています。
同じように第3ギアASSYも手前に引き抜き、クラッチを取り外します。

e0087256_4441036.jpg

ほぼ全部のギアとクラッチを外しました、全体的にきれいなのでやはりどこかで交換された可能性が高いです。
しかしこっちに持ってくる際にひどい変速ショックがありました。
2003年までのV70のアイシンATはクラッチのフェーシングが磨耗して滑ると聞いていたので
てっきりクラッチが消耗していると思っていたら全く減っていませんでした。
原因はバルブボディや千切れていたエンジンマウントなど別にあるのかもしれません。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-03 04:48 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 03日
ボルボ V70XC ATの修理-1
今回の修理で一番大きいポイントのATの修理に入ります。
まずは重いので吊るすやぐらを立ててとりかかります。

e0087256_3282394.jpg

建材で作ったやぐらです、ATは100kg近くあるはずなので手で持つのは無理です。

e0087256_3302836.jpg

アイボルトをATのボスに取り付けフックとチェーンで吊るします。

e0087256_3315394.jpg

次にリングギアとトルクコンバーターをつないでいるボルトを外します。
エンジン後のトランスファの取り付け部からも取れるのですが、スターターの穴のほうが取りやすいのでこちらから取ります。
トルクスの短いねじ6本で固定してあります。

e0087256_3361926.jpg

次にエンジン、ミッションのドッキングボルトを外していきます。
後部のエンジンマウントのブラケットも外します、ここを外すとエンジンは2点支持になってしまうので
底面にパンタジャッキを挟んで倒れないように支えます。

e0087256_339290.jpg

外したエンジンマウント、意外とへたって無いように見えますがせっかくなので新品に換えます。

e0087256_3425394.jpg

ドッキングボルトを全部外すと意外とすんなりとエンジン&ミッションが分離しました。
リングギアセンサーがミッション上面にいるので外して、フックのネジを回して上に引っ張ったりして外します。

e0087256_3462941.jpg

最後は台車にゴロッと載せて取り外し完了です、やぐらの長手方向にチェーンをスライドして移動できるかと思ったら
重すぎてまったく動きませんでした。
リングギアのエンジン側がオイルで汚れていました、クランクエンドシールが駄目になっているようです。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-03 03:50 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 02日
ボルボ V70XC フロント&リアショック交換
ショックはいつ交換されたのか不明なので新品に換えます。
スプリングや一部の部品は流用するのでストラットASSYを分解します。

e0087256_2253012.jpg

まずはフロントです、外す前の絵を撮っていなかったのですが、スプリングコンプレッサーを
使い部品を外したときにバネの張力で飛んでいかないように縮めておきます。

e0087256_2273176.jpg

フロントストラットASSYは絵のような構成になっています。
上は左からショック、コイルスプリング、下に行って左からダストブーツ、バンプラバー、バンプラバーのワッシャ
スプリングシート、ストラットマウントベアリング、シート固定十字ナット、アッパーブッシュ、トップナットです。
ベアリングはグリスがにじみ、バンプラバーも朽ちかけていてスプリング以外ほとんど交換してしまいます。

e0087256_2352255.jpg

トップナットを外せば分解できます、ナットはショックのロッドに締めてありますがそのままでは供回りするので
ロッド先端にトルクスのレンチを入れ、ナットを回します。
ここは車についている状態で回すと楽です。

e0087256_24320100.jpg

リア側のショックASSYも同様に分解します。
トップナットはフロントと同じように外しますが、こちらは2面幅が18mmでさらに窪みの奥にいるので
18mmのプラグソケットを使うと取りやすいと思われます、普通のソケットであまり18mmはありません。

e0087256_244545.jpg

リアショックASSYの構成です。
上は左からショック、コイルスプリング、下に行って左からスプリングシート、ショックマウント、アッパーブッシュ
トップナット、ショックマウント(上側)です。
リア側の部品はOEM品があまり出ていなく、フロントより消耗が少ないのでそのまま使います。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-02 02:50 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 02日
ボルボ V70XC スロットルボディの掃除
スロットルボディにオイル汚れが付いていたので掃除します。
V70XC、XC70でここが動かなくなるという故障をたまに聞いたりもするので事前に手を打っておきます。

e0087256_157239.jpg

インテークのホース側からの絵です。
このエンジンはクランクケース、シリンダヘッドの霧化したオイルをケースに戻すトラップ構造が詰まって
エアホースからインテーク内にオイルが回り込んでしまう障害があるようです。
そのオイルがバルブで絞られボディ内に付着するのでしょうか、ボディにはタール状になったオイルが
円形のバルブの周りにまとわり付いていましたのでクリーナーとブラシできれいに落としました。

e0087256_1593057.jpg

バルブのシャフト回りもきれいに掃除します。

e0087256_21395.jpg

インテークマニホールド側からの絵です。
トラップはもう詰まっていそうなので交換します。

e0087256_2844100.jpg

スロットルボディについているサブハーネスの外装も痛んでいるので、新品に交換します。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-02 02:12 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 02日
ボルボ V70XC リアデファレンシャルの修理
トランスファに続きデファレンシャルもにじんでいたので修理します。
リアデフは先に合わせてからシールを打ち込みました。

e0087256_1184421.jpg

まずケース合わせ面をきれいにならし、脱脂します。

e0087256_1202515.jpg

相手側もきれいにします。

e0087256_1245815.jpg

合わせ面に液体ガスケットを塗布します、ちなみに今回V70XCでオイルにじみが起きている箇所はほとんどが液体ガスケットの所です。
オイルがだんだん浸透して拡散してでもしてしまうのでしょうか。
液体ガスケットは塗布機などがあればムラ無く塗れると思うのですが、手作業では塗布状態のばらつきが大きかったりと
あまり安定しない印象を受けます、塗ってて加減が難しいなと感じました。
最近のデフはガスケットを使用せずOリングでシールしているものも多く見られます。

e0087256_1372438.jpg

オイルシールを打ち込みます、バイクのフォークシールドライバと外したシールを使って打ち込みました。
やはりストッパーなどは無いので打ち込み位置はマニュアルを取り寄せて確認したほうがいいと思われます。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-02 01:51 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 02日
ボルボ V70XC トランスファの修理
トランスファのケース合わせ面とシャフトの軸シールからオイルにじみがあったので修理します。

e0087256_0224262.jpg

全部ではないですが構成部品をならべたところ、あまり数は多くありません。
面白いことにケースが回転軸と斜め方向に割れます、ギアもシャフトに圧入だったりと独創的な構成です。
日本車のトランスファやデフはシャフトとハイポイドギアはボルト固定なので、同じシャフトでファイナルを変えたりすることができますが
部品数と組み立て時の手間がかかります、こちらはギアASSYごと変えないとファイナルは変えれませんが
作成時の手間はこちらの方が少ないかもしれません、手間とバリエーションどちらを取るか思想の分かれるところです。

e0087256_0285448.jpg

まずATと接続される部分の軸シールを交換しました、取り外すときはケース内側から棒状のものでつつき出せばいいのですが
入れる際はシールのリップ部を痛めないように円筒のガイドを使いますが、呉556の底で代用しました。

e0087256_0413358.jpg

ドライブシャフト側も打ち込みました。

e0087256_0535796.jpg

プロペラシャフト側のシールは部品がまだ来ていないので後でつけます。

e0087256_0515711.jpg

シールを打ち込み終わったらオイルストーンで合わせ面の汚れを取り、脱脂して液体ガスケットを塗ってあわせます。

e0087256_0555487.jpg

ダウエルピンが2つ入っているので自動的にはまる位置は決まります。
本当はバックラッシュ調整が必要と思われるのですが、ベアリング交換はしていないので今回は見送ってしまいました。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-02 01:00 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 05月 02日
ボルボ V70XC ハーネスの補修-3
続ハーネスの補修、今度はイグニッションコイル付近の枝線を直します。
イグニッションコイルの枝線はエンジン上にある飾りカバーの下に配策されていますが、この区間は他より劣化がさらに激しいです。
飾りカバーが上に被さっているため熱が逃げないで停車後も中で蒸し焼き状態になっているのかもしれません。
完成後カバーはどうするか悩みどころです、無くてもコイル、プラグ、ハーネス共に防水シールはあるので水は入りませんが
ヘッドに溜まる形状になっているので、無いとエンジンが冷えたときに負圧でキューっと吸い込んでしまうかもしれません。

e0087256_23552620.jpg

問題の蒸し焼きになっている箇所をほぐしたところです、ビニールテープが硬化してこびり付いています。
曲がっている場所を伸ばしてまっすぐにしようとしたところ、内側の被覆がピキッと割れてしまいました。
これでは使えないので、まだやわらかい生きている区間から切って新しい電線をジョイントして引きなおさなくてはいけません。

e0087256_001021.jpg

電線を引きなおすのでどのコネクタが何番のシリンダーのコイルかわかるように首元に番号を書きます。
2番コイル行きの線はコネクタ手前でUターンしているのですが、このまま硬化して元に戻らない状態です。

e0087256_045782.jpg

コイル付近のハーネスを全部裸にしました、ボルボのディーラーに確認したところコネクタハウジングと
端子、防水ゴム栓は全て単品で購入することができるとの事なので手配しました。
端子だけ抜いてハウジングを再利用しようとしましたが、少し力を入れただけで薄い部分が割れてしまったので全て新品にします。
V70XCのダイレクトイグニッションコイルの回路(ピン数)は3回路で電源、グランド、点火信号の3つです。
途中で見えるメガネ端子はグランドで、ヘッドにアースボルトで落とします。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-05-02 00:13 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 04月 28日
ボルボ V70XC ハーネスの補修-2
引き続きハーネスの補修を進めます。

e0087256_2143147.jpg

エンジン前方のスターターとオルタネーターに分岐する区間です。
太物の電線とプラスチックのプロテクターがあり大混線の模様です。
赤い電線の右側がスターター行きで、左に折り返している線はオルタネーターです。
この径になると銅線というより銅の棒きれのような硬さです。
曲げる経路がきついと思ったところはエンジンに取り付けれる範囲で分岐の位置を変更します。

e0087256_229345.jpg

プロテクターは端の爪を外せば分割できるので、開けて中の線にも外装を巻きます。

e0087256_2385872.jpg

プロテクターの端で電線が傷まないように薄めのシートを巻いて保護します。
裸線に熱風が当たらないようにコネクタの首元まできっちりとテープを巻きます。

e0087256_2464822.jpg

半分ほどは終わりましたが。

e0087256_2435729.jpg

まだ半分残っています、画像上側のイグニッションコイル付近が最も傷んでいます。
この辺りは軽くつまむだけで外装が崩れ落ちるほど劣化が進んでいます。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-04-28 02:54 | ボルボV70XC | Comments(0)
2011年 04月 25日
ボルボ V70XC ハーネスの補修
熱と経時劣化でボロボロになっているエンジンハーネスの外装を補修します。

e0087256_2325792.jpg

エンジンやらブレーキなど車のウリになる華やかな部品と違い地味な存在ですが、私はこの部品こそは
車を構成する上で最も大事な部品の一つだと思います。
R35 GT-RだろうがCBR-1000RRだろうがこの部品無しにはエンジンをかけることすらできません。
トヨタはハーネスの経路を先に引き、部品をレイアウトすると聞いたことがあります。
何が重要かよくわかっている設計手順だと思いました。

e0087256_2394036.jpg

劣化でコルゲートが割れて中の電線が見えています、こうなると次は電線の被覆が劣化して割れて
水が中に入ったり金属部品に触れてショートします、電気は流れやすいところに容赦なく流れてしまい
ヒューズはあくまでも数秒間過電流が流れないと切れないので、ショートが原因で車両火災が起きたりもします。
そんなことが起きると困る&中の電線はまだ弾力が辛うじてあるので、外装を新品にしてこれ以上劣化しないようにします。

e0087256_23154834.jpg

古い外装は取って、分岐の位置がわからなくならないよう枝線の一つずつ作業を進めていきます。

e0087256_2317385.jpg

コルゲートがずれないよう中の電線にテープを巻いてから取り付けます。
この線はアースの回路です、ちなみにちょっと前にアーシングなどが流行りましたが残念ながらほとんど対費用効果は無いと思われます。
そんなに抵抗値がナーバスな回路を検討もせずに設計しているメーカーは無いんじゃないかと。

e0087256_23231466.jpg

コルゲートが露出しないようにテープを巻きます、欧州メーカはテープを密に巻くのが嫌いらしく
距離を開けて飛び飛びで巻いていることが多いです、最近のVWなどはプラスチックのクリップで挟んで
コルゲートを閉じていたりしますが、テープが巻いてあるところは2重に保護されるため手間はかかりますが
信頼性は上がります、このハーネスもテープが無いところのコルゲートの劣化がひどかったです。

e0087256_23295899.jpg

プロテクターから出る回路数の多いところも直します。
中のグルグルっとよってある線はツイスト線です、ノイズを乗せたくない回路に使用します。
ちなみにノイズを除去してなんたらかんたらとバッテリー近くにコンデンサを付けてなんたらかんたらも効果がありません。

e0087256_2330585.jpg

線がバラけ無いように束ねて。

e0087256_2332473.jpg

コルゲートをつけてテープで仕上げます。
地味な作業ですが、信頼性につながる大事なところです。
[PR]

# by g2jing37 | 2011-04-25 23:41 | ボルボV70XC | Comments(2)